
自社の可能性を、自分の言葉で語る 〜建テムで社内キックオフ研修を実施
2026年度のシヅクリPROJECTへの参加に向け、株式会社建設システム様で社内キックオフ研修を実施しました。
建設システム様では、これから始まる学校での活動をより充実したものにするだけでなく、プロジェクトへの参加を、社員一人ひとりが自社の価値や仕事の意味を捉え直す機会にしたいと、独自に研修の場を設けています。
学校や生徒のための活動を、社外貢献だけで終わらせるのではなく、社員の学びや日々の仕事にもつなげていく。そこには、プロジェクトへの参加を人材育成や組織の成長へとつなげようとする、建設システム様の先進的な姿勢が表れています。

当日は、シヅクリの八木邦明がファシリテーターを務め、プロジェクトに参加する社員の皆さんとともに、次の三つのテーマを探究しました。
・シヅクリPROJECTの目的と、企業側に生まれ得る学びを理解する
・「リソース」という見方・考え方を学び、自社の価値と可能性を考える
・自社のビジョンを自分の言葉で語るために、改めて自社を探究する
これから学校で生徒たちと出会う皆さんにとって、今回の研修は、プロジェクトへの理解を深めるとともに、自社の価値や、自分たちの仕事が社会に果たしている役割を見つめ直す時間となりました。
生徒と共に、可能性を探究する
研修のはじめに確認したのは、シヅクリPROJECTが目指す姿です。
このプロジェクトでは、企業の社員が自社について一方的に教えるものではありません。地域で働く大人と生徒が、世代や立場を越えて問いを共有し、まだ見えていない可能性を共に探究していきます。
挑戦する大人との出会いが、生徒たちの「自分にもできるかもしれない」という気持ちを育てる。そして、生徒たちの自由な発想が、大人たちの見方や考え方を揺さぶっていく。
社員の皆さんには、答えを教える人ではなく、生徒と一緒に問いを楽しむ存在として関わっていただきます。
当たり前の中に、まだ見えていない価値を探す
続いて取り組んだのが、「リソース」という見方や考え方を体験するワークです。
シヅクリPROJECTにおけるリソースとは、製品や技術だけではありません。社員の経験や企業文化、顧客との関係、地域とのつながりなど、企業が持つあらゆるものを指します。
研修では、身近なものを題材に、普段とは異なる使い方や価値を考えました。
問いを重ねる中で、参加者からは、自分の発想を知らず知らずのうちに制限していたことへの気づきが語られました。
「『現実には難しい』と、自分で自分の発想を止めていたのだと思います。もっと想像力を働かせることで、より多くのアイデアが生まれると感じました」
「小さい頃は、できるか、できないかを考えず、自由に発言していました。最近は、できないかもしれないことを口にすること自体を怖いと感じていたことに気づきました」
自由に考えることの難しさと面白さを味わいながら、一つのものに隠れている可能性を広げていきました。

「Yes, and」で、アイデアを重ねる
グループでの対話では、「Yes, and」の考え方を大切にしました。
誰かの意見に対して、すぐに「でも」「難しい」と返すのではなく、まず受け止める。そして、「それなら、こんなこともできるかもしれない」と、新たな考えを重ねていきます。
「これまでの自分は、誰かの意見を聞くと、無意識にリスクやデメリットを探していました。相手の考えを止めるのではなく、広げていくという考え方が大きな気づきになりました」
「自分一人では生まれなかった発想に触れ、ほかの人の意見によって、アイデアが広がっていく感覚がありました」
一人ではたどり着けない考えも、誰かの視点が加わることで、思いがけない方向へ展開していきます。この姿勢は、生徒との探究だけでなく、日々の仕事や社内での対話にもつながるものです。

自社のビジョンを、自分の言葉で捉え直す
研修の後半では、建設システムが掲げるビジョン「リスクゼロ社会」について探究しました。
「リスクゼロ社会とは、具体的にどのような社会なのか」
「なぜ建設システムは、どのようにその実現を目指しているのか」
一人ひとりが考えたことを持ち寄り、グループで対話を重ねました。
普段の業務の中では、会社のビジョンについて改めて考えたり、社員同士で語り合ったりする機会は、決して多くありません。参加者からは、次のような声が聞かれました。
「『私たちはリスクゼロ社会を目指している会社である』と、会社の原点に立ち返り、初心を思い出せたように感じます」
「会社が掲げている目標や考え方を、改めて大切にしたいと思いました」

また、専門外の人に分かりやすく伝えることの難しさも実感しました。
「普段何気なく使っている言葉が、実は相手には通じないことに気づきました。相手の立場に立ち、分かりやすく伝えることの大切さを感じました」
生徒に伝わる言葉を考えることは、自分たちの仕事が、誰にどのような価値を届けているのかを問い直すことでもあります。
自社との再会から、生徒との探究へ
研修の最後には、「楽しかった」「新鮮だった」「自分にはない視点を知ることができた」という声が多く聞かれました。
今回の研修で生まれたのは、プロジェクトに参加するための知識だけではありません。
社員同士で対話し、自社のリソースを見つめ直し、建設システムが目指す未来を、自分の言葉でもう一度捉え直す時間となりました。
これから社員の皆さんは学校へ越境し、生徒たちと出会います。
「この技術には、まだどのような可能性があるだろう」
「リスクゼロ社会が実現したら、未来はどう変わるだろう」
そんな問いを間に置きながら、生徒たちと共に、まだ見えていない未来の可能性を探究していきます。
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