各校で始動!先生たちの「探究的な学び」体験研修 〜シヅクリ導入研修2025 スタート〜

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シヅクリ導入研修2025 スタート

2025年度のシヅクリPROJECTの授業実施に向け、各学校で教員向けの導入研修が本格的に始まっています。

今回は、すでに実施した新居高等学校、裾野高等学校、浮島中学校の研修を特集します。
裾野高等学校はこの授業を担当される1年部の先生方10人、浮島中学校は先生方8人、新居高等学校は、全職員に加え、オイスカ浜松国際高等学校の先生方も加わり、30名を超える参加者でそれぞれ実施しました。

この導入研修では、プログラムの目的や全体像を理解したうえで、実際の授業で扱うワークを先生たち自身が『体験』することを通して、生徒とどのように関わり、どのような場をつくっていくかを考える機会としています。

自ら体験することで見えてくる「探究」の世界

今回の研修では、「編集ワーク」や「学校を使った新ビジネスづくり」の体験ワークに取り組みました。日常にあるモノやコトを『リソース』ととらえ直し、新たな意味や価値を見いだしていくプロセスを、先生たち自身が主体となって体感しました。

ワークでは、先生方のユニークな発想が次々と生まれました。
この経験を通じて、先生方は「正解のない問い」に向き合うとはどういうことか、どんな場づくりが必要なのかを実感として学ばれました。

先生たちの気づきや感想(チェックアウトより)

裾野高等学校の先生より
「授業でアイデア出しをしているが、今日の体験から“声かけのタイミングや内容”にもう少し気を遣おうと思った」

「他の先生のアイデアのまとめ方や、話を聞きながらメモを取る姿勢に感銘を受けた。Yes,andで企画がより良くなっていくことを実感できた」

「今日つくった企画をあえて生徒に提示して、“先生たちの考えを超えてみよ”と挑戦を促したい。生徒が悔しくてがんばる姿を想像して、ワクワクした」

浮島中学校の先生より
「いろいろな発想が出てくるものだと感心した。「あ〜そうか。」「そうだ‼︎」と、自分とは違う考えが聞けたことに収穫があり、面白かった。」

「反応してもらえると嬉しいし話しやすい。どんな意見も否定されない安心感があった。やはり安心する環境が大切だと思った。」

「自分は「新しいもの」「楽しいこと」が好き。この90分間すごくワクワクして取り組めた。」

新居高等学校の先生より
「0からアイデアを生み出すのは難しかったが、他の人の意見を聞くことで、自分のアイデアに気づくことができた」

「声を出す、笑う、身体を動かす──そうした“身体性”が、楽しさや頭の柔らかさに直結していると実感した」

「意見を出す前に、“本当にこれでいいのかな?”と自問自答する自分に気づいた。今後はもっと思い切って発言してみたい」

「中々アイデアが出なかったが、チームの先生が促してくれたことで、ふっとアイデアが降りてきた。不思議な瞬間だった」

学校現場から地域イノベーションが始まる

こうした声からも分かるように、導入研修は単なる「説明会」ではなく、先生自身が「探究する学び手」となる時間でもあります。

この研修を通じて、「問いを立て、仲間と探究し、意味を見つける」プロセスを先生方が自ら体験したことで、今後の授業において生徒の姿勢や思考の変化を支える土台がつくられていきます。

これから始まる地域探究学習の授業では、生徒たちが企業人や地域と共にリソースを発見・編集しながら、新たなイノベーションを生み出していきます。その最初の一歩を、教室で共に踏み出す先生たちは、見慣れた風景の中に新たな価値の芽を見つける視点を、静かに研ぎ澄ませています。そして、『教える人』から『共に探る人』へと、そのまなざしを変え始めています。

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