本年度シヅクリプロジェクトに参画される企業の方を対象とした研修会を5月30日に実施しました。

本年度は、参画企業30社より約150人が集まり、社を超えた越境チームを組んで研修を進めていきました。

「静岡・地元企業というキーワードがあるので、とても話が盛り上がり、楽しい時間でした。」という声も。業種こそ違えど、同じ静岡の地域企業として、静岡の未来をつくっていきたいという熱い想いは通じるものがあり、その熱量が本当に熱い場をつくりあげました。

自社の探究キャンプ

今回の研修は、教室に行った際、学生たちに「自分の言葉」で自社や自身の仕事を語ることを1つの狙いに、「自社の探求キャンプ」と位置付けました。

教室に行く意味や自社に還元できるもの、教室で伝わることと伝わらないことなどから学びが始まり、ジョブクラフティング、ワークインライフ、リーダーシップなどの学びを経て、自分と会社のつながりや自社が社会に提供する価値などに迫っていきました。

「ジョブクラフティングをした際、製品を仕上げることと同じかそれ以上に大切な目に見えない思いを発見することができました。」

「普段自分たちが当たり前のように行なっている仕事に対して、違った見方や行動を変えてみることによって、その仕事の魅力を引き出したり、相手に伝えられたり、新たな発見につながるところが知ることができました」

「リーダーシップは周りが感じてくれるものだと今まで考えていたが、全員が生まれつき持っているものという考え方が新しく、自分の中でも新鮮な視点になりました」

「自分と会社のつながりのワークでは、会社がやっていること、やろうとしていることに、自分の仕事がどう関わっているのか、改めて考えることができました」

「自社が掲げる企業理念という抽象的なものが、自分が日々行なっている具体的な業務とリンクした気がしました。働く理由、会社の存在意義を再発見できました。」

などの声が聞かれました。

対話から生まれる自身の輪郭

研修全体が対話形式で進められ、異業種のチームメンバーから随所でもらうリフレクションから多くの気づきや発見が生まれました。

「チームメンバーからのコメントがどれも素敵すぎて、自分なりのオーセンティックリーダーシップ像が考えられそうです」

「ホームチームからもらえたフィードバックは宝です!ずっととってきます。」

この研修に参加した校長先生から学校訪問について、「学生に通じること、通じないこと」のアドバイスがあったり、企業の方への期待と願いを語ってもらったりするなど、学校の視点からの発言もありました。

プロジェクトの参加経験のある先輩方からの経験談や、校長先生からの学生のものの見方や考え方についての発表は、非常に役に立ったという声も聞かれ、企業と管理職が学びを共にする価値が感じられる一幕もありました。

エネルギーが交差することで起こる、共震

本年度は、「共震」熱い大人のエネルギーが学生を震わせ、大人と学生に共震が生まれることを大切にするキーワードに掲げています。

研修を通じて、

「自分の言葉で伝えることが信頼を獲得する第一歩だと再認識でした」

「本物に出会わせたいという校長先生の願いに、自分が本気にならなければ生徒も本気できてくれないなと実感しました」

「教えるというスタンスは(学生も)構えてしまいそうという気づきをもらい、スイッチを入れるヒントをあげるスタンスで臨みたいと思いました」

「感情を乗せて話すという視点は、日頃つい綺麗にまとめて話をしたりメールを作成することが多くなる中で、「自分の想い」の大切さを再認識しました」

というように、さまざまな視点から、教室という場で共震を起こすために有意義な気づきや発見が認識されました。

普段は使っていない思考回路をフル回転するような終日の研修でしたので、参加した方々はさぞお疲れのことだったと思いますが、充実した1日だったというお声をたくさんいただき、これからの学校訪問の準備として、貴重な時間となりました。

参加してくださった方々の感想(抜粋)

「これからのプロジェクトに向けてだけではなく、自分の業務に対しても気づきや発見をいただくことができました。」

「他社の方々の価値観、会社の強みや特徴を聞いて、共感できるものもあれば、羨ましく感じるものもあった。社内では得られない発見があり、良い機会となりました。」

「会社紹介のプレゼンを作っていましたが、研修を通してクイズを入れたりアニメーションを入れたりなど、学生に寄り添った案が出てくるようになりました。同時に自社の強み、自分の仕事のやりがいを別の角度から見つけることができたので、新しいモチベーションにもつながりました。」

「学生のサポーターという役割ではありますが、学生と一緒になって自社及び静岡の良さをより知り、次へと繋げていけるような機会にしたいです。」

「ここまで深く他社の方々と同じテーマのもと、じっくりとお話しするチャンスはなく、大変有意義な時間でした。」

「今まで説明会の時など、パンフレットの言葉を並べて話していたけど、自分の言葉で伝えることの大切さを知ることができました。また自分自身を見つめ直す機会ができ、仕事内容についてももっと勉強する必要があることを理解することができました。」

「日々の業務では関わることのない方々と出会うことで、新しい表現の仕方や伝え方、考え方を見つけ考えるきっかけになりました。」

7月からいよいよ始まる学校訪問に向けて、とても良い準備ができた1日となりました。
参加してくださった皆さま、そしてその背景にある各企業さまのご理解に心より感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。