
生徒たちとともに紡ぐ「静岡とわたしの未来」!〜自己探究プログラム「フューチャー」レポート〜挑戦する大人との出会いが起こす波紋と成長
2025年シヅクリPROJECTによる自己探究プログラム「フューチャー」の“先を行く人”の取材活動が、東海大学附属静岡翔洋高校、静岡学園高校、静岡学園中学校、清水国際高校、静岡大学付属静岡中学校で実施されました。このプログラムは、自分を見つめ直し、大切にしたい価値観や描きたい未来を探ることで、内に眠る可能性を発見することを目的としています。
“先を行く人”との対話の授業後、講師の皆様の感じた生徒の成長と自身の気づきをレポートします
挑戦する大人たちとの出会いがもたらすもの!
思春期は、「自分って何者なんだろう?」と自問しながら揺れ動く時期。そして同時に、他者との関係が深まり始める大切な時期でもあります。
生徒たちにとって、親以外の大人との出会いは、自立に向けて大きな意味を持ちます。他者との対話を通じて自己理解を深め、他者からのフィードバックや共感は、自分自身を鏡のように反映させる手助けとなります。生徒たちにとっては、自分を客観的に見つめ、判断し、行動するための指標となっていくのです。
“先を行く人”が目撃した生徒たちの成長!
~対話を通して、生徒たちが動き始めた!~
・「静岡の方言」というキーワードから対話を開始したら、「方言ってバカ面白いじゃん」と生徒たちが静岡を自分事として考え始めました。
・「若いうちにやりたいことはチャレンジした方がいいでしょうか?」と質問に来てくれた生徒がいて、一歩踏み出せたんだなと嬉しかったです。
・「当たり前って何?」というテーマについての話し合いの中で、「不登校でもいいっていう考えが自分には分からない!」と訴えた生徒がいた。自分の思ったことを素直に表現する生徒に感動しました。

~親密なコミュニケーションを経て、生徒たちに変化が起きた!~
・自分は何をしたいのか?定まっていない生徒も多い一方で、皆、心の中には活力を持っていた。時間の経過とともに関係性が構築され、仕事に対する質問が矢継ぎ早に出てきて、生徒たちの中のウズウズしたものが表現されるようになりました。
・なかなか進んで意見が言えなくても、こちらから近づくことで、それぞれの気持ちが表出できるようになり、目の色が変わった気がしました。
・生徒同士に話をさせ、そこに自分が入り込んで対話していくことで、生徒たちの表情が変化し、「そうか!」と新しい自分の価値に気づいた生徒がいました。
“先を行く人”の自身の気づき!

~自分が変わることで全てが好転していく!~
・対話中心の「フューチャー」になったことで、自分自身も多くの気づきをいただきました。「静岡人」というコンテンツに“先を行く人”という使命を抱えているという感じがしました。
・「自分自身が何をやりたいのか?」「どんな価値観を大切にしているのか?」を学ぶことができ、自分の思考に癖があることが分かりました。
・自分自身をオープンにすることによって、生徒も心を開いてくれます。関係性の構築こそが、対話の質に大きくかかわることを学びました。
・共通する「静岡人」として、一緒に「より良き静岡」を展望し、創造していきたいと心から思いました。
チャレンジし続ける大人を見て、子どもたちは未来に羽ばたいていく!
『“先をいく人”とは、「優れている」とか「凄い」とかではなく、「失敗を繰り返して、悩み抜いてきた結果として今がある」ということを伝え、勇気をもって一歩踏み出してもらいたい。そのためには、自分自身の価値観を見つめ直し、チャレンジし続ける自分でなければ、生徒の前には立てないと思いました。』
帰り際に、講師の方がしみじみと語った言葉に、胸が熱くなりました。学ぶこと、挑戦することに大人も子どももありません。子どもたちは未来そのものです。しかし、未来は子どもたちのためだけにあるのではなく、今この瞬間を全力で生き、挑戦し続ける大人たちのステージでもあります!―そのことを、改めて強く感じました。そして、そんな大人を見て、子どもたちは未来に羽ばたいていくんだと思います。

(レポート・文責 山下由修)
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