東豊田中学校の1年生は、未来を創造することの楽しさを味わうプロセスを通して、自らの可能性を探すことを目的とした、探究プログラム「フューチャー」に取り組んでいます。
今日は、10年後の未来のために、日々奮闘し新たな価値をつくり出しているロールモデルの生き方について取材しました。

チェックイン-中学生の前に立つ前の緊張感

映像クリエーターで手作りこんにゃく店を営む岩崎さん
元TV局アナウンサーで現在フリーで活動中の小沼みのりさん
コーチングやITコーディネーターの岩崎あゆみさん
ウィスキー事業を三島市で立ち上げた大森章平さん
静岡市の活性化推進を行っている石川さん
今年にエベレスト登頂を達成された西川史晃さん
音声での観光案内をしている静岡への移住者青木真咲さん
清水で畜産飼料の生産販売を行う傍らツナ缶を開発した伊豆川さん

いろいろな経験を積み重ねている方々がロールモデルとして集まりました。

―これからお話をさせていただく場がどういう場になるのか正直想像ができません・・。
―中学校に来るのは卒業以来久しぶりのことで、中学生と話をすることに緊張します・・。

と、チェックインも少し緊張が伝わってくるような場でした。
 

引き込まれ、お互いに距離がぐっと近づく

教室に講師の方が入ると同時にどのクラスからも、生徒たちからの歓迎の拍手が聞こえました。
緊張感が少しほぐれて、笑顔も見え、初対面同士ですが、距離があっという間にぐっと近くなりました。

―どんどん話に引き込まれていく生徒たち
―いろいろな経験からの話に生徒たちのまなざしが輝いていきました。

―本物に出会った瞬間、本気の話が生徒たちに伝わる瞬間はとても素敵でした。
―食いつくように話を聴いてくれる生徒たちに感動しました。

―生徒たちの熱意が伝わってくるインタビュータイムでした。
―えぐりだされた感じがするくらいの質問がとんできました。
―生徒の熱意が前のめりになり、質問が絶えることなく続きました。
 

未来に向かう中学生に響く、新しい価値観や生き方

「資金はどうやって集めるんですか?」という生徒からの鋭い質問にバックアップ
してくださっている方々、企業の名前が入った大切な旗を広げて見せてくださった西川さん

終了後、エベレスト登頂を達成した西川さんの元に生徒たちが寄ってきました。


一人の男子生徒が西川さんに握手を求め、
「ぼくにも夢があります。達成できるようにがんばります!」と言って、自分の夢を西川さんに語ってくれたようです。

生徒の心が間違いなく「動いている」ことを感じました。
 

未来につながる、「フューチャー」の可能性

授業が終了した後、講師の方々の振り返りから
「フューチャーっていうプログラムにやみつきになってきました。」
「今日、これで終わるのはあまりにもったいないです!」
「質問の精度が高くて、子どもからの質問が恐怖でした!(笑)こちらの方がいい勉強をさせていただきました。」
といった言葉が次々と語られました。

中学1年生で普段から「未来」のことは考えていないのが現実。
そんな中で、「夢っていいな~。」「社会のことをもっと知りたいな~。」につながったこの授業は、これから未来をつくっていく生徒たちにとっても、一緒に伴走した講師の方々、先生方にとってもかけがえのない時間になりました。