5月24日に、中部電力パワーグリッド様より、2024シヅクリPROJECTに参加される社員の皆様を対象としたキックオフ研修会を行うとお知らせをいただき、シヅクリ事務局のヤギが参観させていただきました。

研修会を企画されたのは、昨年度より引き続きプロジェクトをご担当くださっている総務部静岡人事グループ。
これから学校を訪問されるメンバーの顔合わせと関係性構築、活動の趣旨や概要を説明するとともに、これから生徒たちが探究することになる自社の特徴・リソースについて洗い出し、教室でどのように扱っていくのかを確認していく場を設けたいと、本年度初めて企画された機会でした。

参加されたのは、これから学校を訪問する13名のメンバー様と、昨年度同プロジェクトに参加した各チーム代表の3名でした。

プロジェクト全体の概要説明の後、いよいよ体験ワークを交えた研修会に進んで行きました。
冒頭では、昨年度経験された3名の代表から、学校訪問してみての感想や、学校訪問にあたっての助言が語られました。

「もっとこうすればよかった、ああすればよかったということがあり、学生に伝えきれないことがあったので、その辺りを今日皆さんにお伝えしていきたい」

「学生から質問をされることが多々ある。自部門に関わらず他部門も頭に入れておかないと、質問された時にどうしようと困ってしまう。我々企業側も自社について深掘りをする必要がある」

体験から生まれたご自身の言葉なのでとても深く、聴いている今年のメンバーの方々も頷きながら納得され、さらにスイッチが入った様子でした。

続いて、グループごとに自社のリソースを出し合うワークに移っていきました。

1チーム4〜5人。それぞれ社内の違う部門から参加されている多様性のあるグループ編成のため、様々な角度からリソースを出し合い、互いに質問し合いながら理解を深めていらっしゃいました。
まさに「自社を深掘りする」場面で、参加者がとても熱心にリソースを掘りさげられていく姿に感銘しました。

後半には、昨年度経験した「先輩」が各グループに分かれ、実践レポートが発表されました。

「学生との関わり、関係性の構築」
「学生への助言や問いかけ」
「イノベーションを起こす発想」等等……

教室という、企業の皆様にとっては「アウェー」の場で起こることについて、解像度を上げて実体験をもとに語られる中、今年のメンバーの方々は、必死でメモをとりながら、時には質問もしながら、聴いていらっしゃいました。

研修会を通して、大人の学ぶ姿に感激するとともに、この本気の大人の姿こそ、教室で学生たちに出会わせたい姿だと実感しました。

今回は中部電力パワーグリッド様の社内キックオフ研修会を取材させていただきましたが、同様の取り組みが他の企業様でも行われつつあります。教室で得た収穫をどのように社内に還元していくのか、この辺りにも今年は注力して企業の皆様とともに取り組ませていただきたいと思っています。